結論(30秒でわかる)

向いている人

  • 短歌・俳句・川柳など複数ジャンルの詩歌をまとめて一つのアプリで管理したい人(後述のとおり、単一ジャンルに絞った競合が多い中で、複数種別を横断して一覧・検索できる点が特徴です)
  • SNSに投稿する前段階として、誰にも見せずに詩歌を書き溜め・推敲したい人(後述のとおり、本アプリはSNS機能を持たない非公開型のノートアプリです)
  • 縦書きのおしゃれな画像を作ってSNSなどで共有したい人(後述のとおり、縦書き・横書きの画像出力機能とフォント・配色のカスタマイズが評価されています)

向いていない人

  • 長期間書き溜めた詩歌を絶対に失いたくない人(後述のとおり、本文付きレビュー28件中7件が、アップデート後などにデータが全て消えたと報告しており、直近のバージョンでも同種の報告が続いています)
  • 広告なしで無料利用したい人(後述のとおり、無料版には広告があり、レビューにも複数の不満があります)
  • 同じ詩歌仲間と交流できるSNS機能を求めている人(後述のとおり、本アプリは公開・共有のためのSNS機能を持たず、個人利用のノートに特化しています)

sikanoteとはどんなアプリか

項目内容
アプリ名sikanote
開発元個人開発者
価格無料(App内課金あり)
App Store評価★4.21(122件)
リリース2022年6月29日
最新バージョン10.3.1(2026年9月7日更新)
対応OS / サイズiOS 16.0以上 / 87MB
年齢レーティング12+
カテゴリライフスタイル、仕事効率化

(以上、App Store公式ページ掲載情報、2026年9月15日取得)

開発元の公式サイト(sikanote.megamim.online)は、本記事執筆時の環境のネットワーク制限によりWebFetchで到達できませんでした。そのため以降の課金・機能に関する記述は、App Store公式ページ掲載情報とレビュー本文のみを典拠とします。

App Store公式ページの説明によれば、本アプリは俳句・川柳・短歌・自由律俳句・詩といった詩歌作品を縦書きで一覧表示できる、「自分だけの詩歌帖」です。作品ごとに題・本文・詠み人・日時・種類・お気に入りを登録でき、文字カウントやルビ機能を備えた入力画面、縦書き・横書きの切り替え表示、キーワード検索、日付範囲でのカレンダー検索ができます。もう一つの柱が画像出力機能で、作った詩歌をテンプレート・背景・フォント・文字色を選んで画像化し、外部SNSに共有できます。名前の由来どおり、アプリ内には鹿(シカ)のモチーフが随所にあしらわれており、縦書き一覧画面でタイトル横の鹿アイコンをタップすると右端へスクロールする、という遊び心のある小さな仕掛けもあります。

本サイトでは他にも、短歌の制作と投稿・鑑賞を専用SNSで一本化した短歌アプリ『57577』のレビューを掲載しています。57577が「詩歌を公開して読み合う」SNS型なのに対し、sikanoteはSNS機能を持たず「非公開で書き溜め・推敲する」ノート型という点で、同じ詩歌創作アプリでも設計思想が対照的です。伝統的な詩歌の朗詠を支援する吟トレ(詩吟)のレビューも、言葉と向き合う個人開発アプリとして関連が深いジャンルです。

課金構造を分解する

App Store公式ページの「App内課金」欄の確認(2026年9月15日取得)によると、本アプリのApp内課金はサブスクリプション「sikaplus」の3プランです。

プラン価格月換算
sikaplus(1ヶ月)¥300¥300
sikaplus(3ヶ月)¥800約¥267
sikaplus(1年)¥2,500約¥208

App Store公式ページの説明文によると、sikaplusで解放される機能は「広告非表示」「選んだ詩歌をまとめる(複数選択して1件に統合)」「アプリ内テーマカラー変更」「詩歌データの詳細集計画面」の4点です。作成・保存・画像出力・検索といった基本機能そのものは、無料の範囲で使える設計になっています。

競合と比べると、短歌専用SNS『57577』のプレミアムプラン(月額¥470)より、sikaplusの月額¥300は安く、年間契約(月換算約¥208)まで含めるとさらに差が開きます。ただし57577がSNSとしての投稿・鑑賞機能込みの価格であるのに対し、sikanoteのsikaplusは広告非表示とテーマ・集計機能の解放が中心で、両者は課金の対象となる価値が異なる点には注意が必要です。

本文付きレビューには「1,000円ほどなら迷わず出すので、広告削除の有料プランを検討してほしい」(★3、v4.0)という投稿があり、少なくともこの時点では広告非表示の有料プランの存在に気づかれていなかったとみられます。現在のApp Store公式ページには広告非表示を含むsikaplusが明記されているため、レビュー投稿以降に整理された可能性がありますが、この点はレビュー本文とApp Store公式ページの記載を突き合わせて確認できた範囲にとどめます。

レビュー28件を分析してわかったこと

App Store公開データ(2026年9月15日取得)によると、本アプリの評価件数(★の数のみ)は122件、平均★4.21です。本文付きで投稿されたレビューはApp StoreのレビューRSSで取得できる範囲で28件でした。評価件数全体からすると2割強にとどまるため、以下は28件の範囲で確認できた傾向として紹介します。

★の分布は、★5が8件(28.6%)、★4が10件(35.7%)、★3が4件(14.3%)、★2が0件、★1が6件(21.4%)でした。★4-5の合計は64.3%で、App Store全体の評価(★4.21)よりも本文付きレビューの分布はやや厳しい傾向にあります。

最も目立つ不満: データ消失の報告。 28件中7件(25.0%)が、「アップデート後にこれまでの詩歌データが全て消えた」という趣旨の報告でした。「数年前からコツコツ書き溜めていたが今日開いた所最新のもの以外全てが消えていた」(★1、v10.2)、「調べたところ恐らくアップデートの影響だと思うのですが、新しい歌を作成したらこれまでのデータが消えてしまいました」(★3、v9.0.2)、「アップデートが終わってアプリを立ち上げたら今まで詠んだ短歌が全部消えました」(★1、v5.5)、「設定の『時間表示の有無』をオフにしてみたら、これまで書き溜めていたデータが全て消えました」(★1、v3.1)など、v3.1からv10.2まで長期間にわたり同種の報告が続いています。最新版は10.3.1であるため、直前のバージョンであるv10.2の時点でもこの報告があったことになります。なお1件(★4、v9.0.2)は「140以上あったデータが1になっていた」ものの、アプリ内のバックアップ機能から復元できたと報告しています。

次に多い不満: 広告。 28件中4件(14.3%)が広告への不満に言及しています。「使いやすいけど広告が多いし長い、内容も不快になるものが多い」(★4、v5.3)、「はしたない広告が流れ気が滅入る」(★3、v5.3)といった声のほか、前述のとおり広告非表示の有料プランの存在に気づいていないとみられる投稿もありました。これらの言及はいずれもv4.0・v5.3時点のもので、収集した28件の中では直近バージョンでの広告への言及は確認できませんでした。

称賛の内容: 「短歌を始めようと、類似のアプリも試してみましたが、こちらが一番シンプル(おしゃれ!)で使いやすかった」(★5、v8.0)、「2年ほど自作短歌の備忘録として利用させていただいております。単語検索ができる点、お題がテーマごとにランダムで表示される点…とても気に入っております」(★5、v10.1)、「愛用していた短歌アプリが終了してしまい、他のアプリを探していたときに見つけました」(★4、v5.3)など、シンプルな操作性と縦書きデザインを評価する声、他の詩歌アプリのサービス終了後の乗り換え先として選ばれている実態が確認できました。

このほか、有料プラン加入後にiPhoneとiPadでデータが同期しなくなったという報告(★5、v10.1)や、字数カウントが読み仮名ではなく書字数基準になっている点への要望(複数件)もありました。

競合アプリとの比較

iTunes Search APIで「俳句 短歌 ノート」を検索して見つかった同ジャンルのアプリと比較しました(評価・価格はいずれも2026年9月15日取得)。

アプリ名開発元評価価格特徴
sikanote(本記事)個人開発者★4.21(122件)無料+sikaplus月額¥300〜(年間契約で月換算約¥208)俳句・短歌・川柳・自由律俳句・詩を横断管理する非公開型ノート
短歌アプリ『57577』個人開発者★4.25(116件)無料+プレミアムプラン月額¥470短歌専用の投稿・鑑賞SNS。創作支援機能も搭載
短歌AI採点個人開発者★3.69(13件)無料+App内課金保存用ノートではなく、AIが短歌の出来栄えを採点する特化型
俳句帖個人開発者★4.00(4件)無料シンプルな俳句専用ノート。評価件数が少なく実態の把握は難しい
Utsuroi|俳句帳個人開発者★4.50(2件)無料新しい俳句専用ノート。評価件数が極めて少ない
歌仙個人開発者評価データなし無料評価がまだ蓄積されておらず実態不明

この中で一定の評価件数が蓄積されているのはsikanoteと『57577』の2本のみです。両者の最大の違いは、57577が短歌専用でSNSとしての公開・交流を前提としているのに対し、sikanoteは俳句・短歌・川柳・自由律俳句・詩を横断して扱えるうえ、SNS機能を持たない非公開のノートである点です。同じ「詩歌を扱う個人開発アプリ」というジャンルでも、公開して読み合いたいか、非公開で書き溜めたいかという用途によって選ぶべきアプリが分かれます。「短歌AI採点」はAIによる評価という別軸の機能に特化しており、保存・管理を主目的とする両者とは性質が異なります。

バージョン履歴から見る開発の継続性

App Store公式ページの情報によると、本アプリは2022年6月29日のリリースから、直近では2026年9月7日(v10.3.1)まで、4年以上にわたり高頻度でアップデートが続いています。バージョン番号がv10台に達している点からも、開発が継続的であることがうかがえます。収集したレビュー28件はv3.1からv10.2までのバージョンにまたがっており、この間ほぼ一貫して前述のデータ消失の報告が繰り返されている点は、開発の継続性そのものとは別に評価すべき事実です。最新のv10.3.1のリリースノートでは「画像作成画面で詠み人スタンプの文字が画像を保存した際に乱れるバグの修正」が行われたことが説明されており、細かな不具合修正は継続していますが、収集した28件の範囲ではデータ消失バグそのものの修正を明言したリリースノートの記載は確認できませんでした。

無料版はどこまで使えるか

  • 詩歌の新規作成・保存・編集・削除・複製、縦書き・横書きでの一覧表示、キーワード検索、日付範囲検索、お気に入り登録、画像出力・SNS共有、データの書き出し(.csv・.txt)、iCloudでの端末間同期・自動バックアップといった主要機能は、いずれも無料の範囲で利用できます(App Store公式ページの説明文より、2026年9月15日確認)
  • sikaplus(有料)で解放されるのは、広告非表示、複数の詩歌をまとめて1件に統合する機能、アプリ内テーマカラーの変更、詩歌データの詳細集計画面の4点で、作成・保存という基本機能自体には課金の壁がありません
  • 前述のとおり、無料版には広告が表示され、レビューにも複数の不満があります

解約方法(手順)

sikaplus(月額¥300、3ヶ月¥800、1年¥2,500)はApp内課金のサブスクリプションのため、他の多くのサブスク型アプリと同様にApple IDのアカウント設定から解約します。

  1. iPhoneの「設定」アプリを開き、最上部の自分の名前(Apple ID)をタップする
  2. 「サブスクリプション」を選択する
  3. 一覧から「sikanote」を選び、「サブスクリプションをキャンセル」をタップする

購読期間終了日の24時間前までに解約手続きをしないと自動更新される仕様のため、契約を継続しないと決めた場合は早めに手続きを済ませる必要があります(Apple公式のサブスクリプション管理の一般仕様にもとづく)。解約すると広告非表示などのsikaplus限定機能が使えなくなりますが、App Store公式ページの説明文の範囲では、解約そのものによって登録済みの詩歌データが削除されるという記載は確認できませんでした。前述のとおり本アプリはアップデート後のデータ消失報告が複数あるため、解約の有無にかかわらず「書き出し」機能でのこまめなバックアップをおすすめします。

よくある質問

Q. sikanoteは無料で使える?

A. はい。詩歌の作成・保存・検索・画像出力・iCloud同期といった主要機能は無料で利用できます(2026年9月15日、App Store公式ページで確認)。前述のとおり、sikaplus(月額¥300〜)で解放されるのは広告非表示など4つの追加機能で、基本機能に課金の壁はありません。

Q. 対応しているジャンルは?

A. App Store公式ページの説明によれば、俳句・川柳・短歌・自由律俳句・詩の5種類を、それぞれ種別を指定したうえでまとめて登録・管理できます。短歌専用や俳句専用の競合アプリと異なり、複数ジャンルを横断して扱える点が特徴です。

Q. データが消えるという報告は本当?

A. 前述のレビュー分析のとおり、収集した28件中7件(25.0%)が「アップデート後にデータが全て消えた」という趣旨の報告をしています。報告はv3.1からv10.2までと長期間にわたっており、直近のバージョンでも同種の報告が確認できました。長期間の保存を前提にする場合は、アプリ内の「書き出し」機能によるこまめな手動バックアップをおすすめします。

Q. 他のアプリで作った詩歌を移行できる?

A. App Store公式ページの説明によれば、sikanoteから書き出した.csv・.txtファイルの読み込みには対応していますが、他社アプリの形式からの直接インポートについては公式ページの説明文の範囲では確認できませんでした。

まとめ

sikanoteは、俳句・短歌・川柳・自由律俳句・詩という複数ジャンルの詩歌を、縦書きで一括管理できる非公開型のノートアプリです。SNSでの公開を前提とせず、自分だけの詩歌帖として書き溜め・推敲したい人にとって、同ジャンルの競合が少ない中で数少ない選択肢のひとつです。2022年のリリースから4年以上、v10台まで高頻度の更新が続いている開発の活発さは強みですが、本文付きレビュー28件中7件が「データが全て消えた」と報告しており、しかもその報告は直近のバージョンまで続いています。詩歌を書き溜める場所として魅力的な一方、そのデータを長期間預けられるかという一点で評価が大きく分かれるアプリです。こまめな書き出しバックアップを前提に使うことをおすすめします。

本サイトでは他にも、短歌専用の投稿・鑑賞SNS『57577』のレビューや、詩吟という伝統的な詩歌の朗詠を支援する吟トレのレビューも掲載しています。あわせてどうぞ。


本記事の数値データはすべて2026年9月15日にApp Store公開データおよびiTunes Search/Lookup APIから取得したものです。開発元の公式サイト(sikanote.megamim.online)は本記事執筆時の環境のネットワーク制限でWebFetch到達不可のため、課金・機能に関する記述はすべてApp Store掲載情報とレビュー本文にもとづいています。評価件数122件に対し本文付きレビューはApp StoreのレビューRSSで取得できる範囲では28件だったため、レビュー内容にもとづく分析はこの28件の範囲にとどめて記載しています。レビューポリシーは運営者情報、広告の取り扱いはPR表記ポリシーをご覧ください。