結論(30秒でわかる)

向いている人

  • 対局の勝ち負けそのものより、指した将棋を後から棋譜として振り返り、定跡を体系的に覚えたい人(後述のとおり暗記モードや分岐のツリー表示は無料範囲で使えます)
  • 買い切りより先に無料で試し、必要になった機能だけ月額¥500や年額¥4,500で追加課金したい人(後述のとおり基本の記録機能はすべて無課金です)
  • 開発が生きているアプリを重視する人(後述のとおりリリースから10か月でほぼ毎月更新が続き、直近の更新は記事公開の前日です)

向いていない人

  • 将棋AIによる解析結果をとにかく使い倒したい人で、追加課金なしを条件にしたい人(後述のとおりAI解析はプレミアムプラン限定機能です)
  • 一度の買い切り課金だけで済ませたい人(後述の競合比較のとおり、競合の「きふみAI」は買い切り¥3,500でサブスクが不要です)
  • 導入前に多数の実使用レビューを読んで判断したい人(後述のとおり本文付きレビューは記事執筆時点で4件しか確認できていません)

将棋ログとはどんなアプリか

項目内容
アプリ名将棋ログ - 棋譜管理・詰将棋管理アプリ -
開発元Vida Apps Incorporated(法人)
価格基本無料(App内課金あり)
App Store評価★4.74(162件)
リリース2024年10月28日
最新バージョン2.1.1(2026年8月29日更新)
対応OS / サイズiOS 15.6以上 / 152MB
年齢レーティング4+
カテゴリゲーム(ボード)、仕事効率化

(以上、App Store公式ページ掲載情報、2026年8月30日取得)

App Store掲載の説明によれば、本アプリは将棋を指す対局アプリではなく、指し終えた対局の「棋譜」(指し手の記録)を作成・保存・管理するための専用アプリです。KIF形式ファイルの読み込み・書き出し、棋譜の分岐をツリー表示する機能、駒落ち(香落ち〜十九枚落ちまで10種)への対応、一手ずつ練習できる「暗記モード」など、機能は棋譜の記録と学習補助に絞り込まれています。App Store公式ページのバージョン履歴(WebFetch、2026年8月30日取得)によると、本アプリは2025年5月20日更新のバージョン1.2.1で、それまでの「将棋手帳」という名称から現在の「将棋ログ」に変更されており、名称変更の経緯も含めて開発が継続的に手を入れられていることがわかります。

開発元のVida Apps Incorporatedは法人であるため、本サイトの個人開発者匿名化方針の対象外として社名をそのまま記載しています。iTunes Search APIで同社の他アプリを確認したところ(2026年8月30日取得)、「The 温度計」(評価8,847件)や「The 気圧計」(評価205件)など実用系のセンサー・ユーティリティアプリを20本以上リリースしている実績があり、単発の思いつきアプリではなく継続開発を前提とした会社であることがうかがえます。同社は将棋ジャンルでも2022年に「将棋棋譜トレーニングアプリ」(評価47件、★4.43)を先にリリースしていましたが、こちらは2022年4月を最後に更新が止まっており、将棋ログはその後継として作り直されたアプリと位置づけられそうです。本記事の課金・機能に関する記述は、すべてApp Store公式ページの掲載情報(WebFetchで確認、2026年8月30日取得)にもとづいています。

課金構造を分解する

App Store公式ページの確認(WebFetch、2026年8月30日取得)によると、本アプリのApp内課金は次の2アイテムです。

課金アイテム価格月換算
プレミアムプラン - 1ヶ月¥500¥500
プレミアムプラン - 1年間¥4,500約¥375(月額の25%引き)

(App Store公式ページ掲載のApp内課金情報、2026年8月30日取得)

説明文によれば、プレミアムプラン限定の機能は「将棋AIによる棋譜解析(最善手・読み筋の表示、評価値グラフ、悪手・疑問手の自動チェック)」「棋譜のフォルダ管理」「棋譜の検索・並び替え」「駒落ち棋譜の新規作成」の4点です。逆に言えば、棋譜の新規作成・KIF形式の入出力・棋譜の閲覧・分岐のツリー表示・局面ごとのコメント追加・暗記モード・盤の反転・クラウド保存(機種変更時のデータ引き継ぎ)は無料の範囲に含まれており、記録を残すだけなら課金の必要はありません。

バージョン履歴(WebFetch、2026年8月30日取得)で確認すると、目玉機能である将棋AI解析・分岐のツリー表示・検索機能の改善は、バージョン2.1.0として記事公開の前日である2026年8月29日にまとめて実装されたばかりです。つまりプレミアムプランの中身は昨日できたばかりの機能であり、実際に課金した利用者の使用感がレビューとして蓄積されるのはこれからという段階だといえます。

後述の競合比較のとおり、直接の競合である「きふみAI」は買い切り¥3,500でAI解析が使い放題になる料金体系を取っています。将棋ログの月額¥500・年額¥4,500というサブスクリプション型は、短期間だけ試したい人には割安ですが、長期間使い続けるなら1年強で買い切り型の総額を上回る計算になり、「まず無料機能で試し、AI解析を使い続けると決めてから年額プランを検討する」という順番が現実的です。

レビュー4件を分析してわかったこと

App Store公開データ(2026年8月30日取得)によると、本アプリの評価件数(★の数のみ)は162件、平均★4.74です。本記事の作成時点でiTunes RSS(customerreviews)が応答0件を返す状態だったため、代わりにApp Store公式ページ(WebFetch、2026年8月30日取得)に表示されていた本文付きレビュー4件を分析対象としました。500件規模の定量分析を行う定番アプリの記事とは前提がまったく異なる、極めて少数のサンプルである点を先にお断りしておきます。

取得できた4件の内訳は★5が3件、★4が1件(平均★4.75)で、いずれも肯定的な内容でした。

評価件数
★53件
★41件

内容を要約すると、次の3点が確認できます。

① 既存の大手将棋アプリとの比較で優位性を評価する声がある。 あるレビュアーは「ピヨ将棋と比べて棋譜をコピーしたときによみやすい」と、評価件数34,161件の大手対局アプリ「ぴよ将棋」と比較したうえで、棋譜のコピー機能の使いやすさを評価しています。対局そのものではなく棋譜の扱いやすさに特化したアプリだからこその評価だといえそうです。

② 無課金でも実用に足るという評価がある。 別のレビュアーは「課金せずに使っているが、大変に役に立っている。他の課金アプリよりも、使い勝手がよい」と、無料範囲の機能だけでも競合の有料アプリより使いやすいと述べています。

③ 機能追加の要望も具体的に寄せられている。 「素晴らしいアプリではあるがあと2つ機能が欲しい。①保存する棋譜のフォルダ分け②iPhoneとiPadの同期」という声があり、このうち「棋譜のフォルダ管理」は前述のとおり現在はプレミアムプラン限定機能として提供されています。要望が実際に機能実装につながっている可能性がある点は、開発の反応の速さを示すエピソードといえますが、投稿時期とバージョン対応の詳細までは本記事の裏取り範囲では確認できませんでした。

4件という少数サンプルのため、低評価レビューの傾向や不具合報告の有無については、現時点では判断材料が不足していることを明記しておきます。

競合アプリとの比較

iTunes Search APIで「将棋 棋譜管理」を検索したところ(2026年8月30日取得)、棋譜の記録・管理を掲げるアプリが複数ヒットしました。代表的なものと比較します。

アプリ名評価開発元特徴
将棋ログ(本記事)★4.74(162件)法人(Vida Apps Incorporated)棋譜記録に特化。月額¥500/年額¥4,500のサブスクでAI解析を解放
きふみAI★4.56(146件)法人(MARGINAL GAINS INC.)同じく棋譜管理+AI解析が中心。買い切り¥3,500でPro版・解析回数無制限。最終更新2024年8月と2年以上停止
将棋ノート★4.10(20件)個人開発者詰将棋の管理・棋譜並べ用途。無料
Cat Shogi Studio★5.0(5件)個人開発者同じく棋譜管理アプリ。評価件数はまだ少ない
将棋棋譜トレーニングアプリ(同一開発元の旧作)★4.43(47件)法人(Vida Apps Incorporated)2022年リリースの前身的アプリ。2022年4月を最後に更新停止
ふつうの将棋★4.28(2,857件)法人(BAIBAI, Inc.)対局・解析が中心の総合アプリ。棋譜管理は主目的ではない
ぴよ将棋★4.64(34,161件)法人(STUDIO-K Inc.)対局・詰将棋・AI解析まで揃うジャンル最大手。前述のレビューで比較対象に挙げられている

(評価・開発元はすべてiTunes Search / Lookup APIおよびWebFetchによるApp Store公式ページの確認、2026年8月30日取得)

この比較から見える構図は2つあります。①棋譜管理という機能に絞ったアプリの中でも、AI解析をどう課金するかで料金モデルが分かれている。 将棋ログは月額・年額のサブスクリプション、直接競合のきふみAIは買い切りという対照的な設計です。きふみAIは2024年8月を最後に2年以上更新が止まっている一方、将棋ログはほぼ毎月更新が続いているため、「価格の安さ」を取るか「開発の勢い」を取るかがユーザーにとっての分かれ目になりそうです。②棋譜管理に特化したアプリは、対局そのものを目的とする「ぴよ将棋」のような数万件規模の総合アプリとは別のニッチな市場を形成している。 総合アプリにも棋譜の保存・共有機能は付随することが多いものの、KIF形式の入出力や暗記モードといった棋譜学習に特化した機能を求めるユーザーが、将棋ログのような専用アプリを選んでいるとみられます。

バージョン履歴から見る開発の継続性

App Store公式ページのバージョン履歴(WebFetch、2026年8月30日取得)によると、本アプリは2024年10月28日の初版リリースから現在の2.1.1まで、10か月足らずでほぼ毎月ペースの更新が続いています。

バージョン更新時期内容
1.02024年10月28日初版リリース
1.1.02024年12月7日UI/UX改善、複数の不具合修正
1.2.02025年4月16日棋譜データの互換性向上、駒落ち棋譜対応、一字駒デザイン追加
1.2.12025年5月20日アプリ名を「将棋手帳」から「将棋ログ」へ変更
1.3.02025年7月28日棋譜のフォルダ管理機能・検索機能・作成日順ソート機能を追加
1.3.12025年10月9日駒台デザイン追加、UI改善
2.0.02026年4月15日開始局面対応、詰将棋機能、暗記モード追加
2.1.02026年8月29日クラウド保存、AI解析、分岐のツリー表示、検索機能改善を実装
2.1.12026年8月29日クラッシュする不具合を修正

(App Store公式ページ掲載のバージョン履歴より2026年8月30日取得)

この履歴からわかることは2つあります。①アプリ名を「将棋手帳」から「将棋ログ」へ変更するなど、リリース後もアプリの方向性そのものを見直しながら開発が続けられている。 単なる不具合修正の繰り返しではなく、駒落ち対応や暗記モードといった機能追加が段階的に積み重ねられています。②現在のプレミアムプランの核であるAI解析・分岐のツリー表示は、記事公開のわずか前日に実装されたばかりの新機能である。 前述のとおりレビュー4件はいずれもこのバージョン以前に投稿されたとみられ、AI解析機能そのものへの評価はまだレビューに反映されていません。導入を検討する場合は、この新機能の安定性について今後のレビューの推移も確認することをおすすめします。

無料版はどこまで使えるか

  • 棋譜の新規作成、KIF形式ファイルの読み込み・書き出し、棋譜の閲覧、分岐のツリー表示、局面ごとのコメント追加、暗記モード、盤の反転、クラウド保存(機種変更時のデータ引き継ぎ)は、いずれも無課金で利用できます
  • 将棋AIによる棋譜解析(最善手・読み筋・評価値グラフ・悪手自動チェック)、棋譜のフォルダ管理、棋譜の検索・並び替え、駒落ち棋譜の新規作成は、プレミアムプラン(月額¥500・年額¥4,500)限定です
  • 前述のレビューのとおり、無料範囲の機能だけでも「他の課金アプリよりも使い勝手がよい」という評価があり、まず無料で棋譜の記録・閲覧を試したうえで、AI解析が必要になった段階で課金を検討するのが現実的です

解約方法(手順)

プレミアムプランは月額・年額とも自動更新のサブスクリプションとみられます(App Store公式ページの価格表記にもとづく推定)。解約は以下の手順で行います。

  1. iPhoneの「設定」アプリを開き、最上部の自分の名前(Apple ID)をタップする
  2. 「サブスクリプション」を選択する
  3. 一覧から「将棋ログ」を選び、「サブスクリプションをキャンセル」をタップする

解約しても、既に支払った期間の終了までは引き続きプレミアムプランの機能を利用できます。解約後は無料範囲の機能(棋譜の記録・閲覧・暗記モードなど)に戻りますが、記録した棋譜データ自体はクラウド保存機能により引き続き閲覧できるとみられます(この点はApp Store公式ページの説明文にもとづく整理であり、解約後の挙動を直接確認したレビューは本記事の裏取り範囲では見つかりませんでした)。

よくある質問

Q. 将棋ログは無料で使える?

A. はい。棋譜の記録・閲覧・KIF形式の入出力・暗記モードなど基本機能は無料で利用できます(2026年8月30日、App Store公式ページで確認)。将棋AIによる解析やフォルダ管理はプレミアムプラン(月額¥500・年額¥4,500)が必要です。

Q. どんな人が使うアプリ?

A. 将棋を指すこと自体ではなく、指し終えた対局を棋譜として記録し、後から見返したり定跡を覚え直したりしたい人向けの専用アプリです。「ぴよ将棋」のような対局・練習が中心のアプリとは目的が異なります。

Q. 対局そのものはできる?

A. できません。説明文および取得できた機能一覧を確認する限り、本アプリは棋譜の作成・管理・閲覧に機能を絞っており、コンピュータ対戦やオンライン対戦の機能はありません。

Q. 他の棋譜管理アプリと何が違う?

A. 前述の競合比較のとおり、直接競合の「きふみAI」は買い切り¥3,500でAI解析が使い放題になるのに対し、将棋ログは月額¥500・年額¥4,500のサブスクリプション型です。一方できふみAIは2024年8月を最後に更新が止まっているのに対し、将棋ログはほぼ毎月更新が続いている点が異なります。

Q. AI解析機能はどのくらい信頼できる?

A. 現時点では判断材料が不足しています。AI解析機能はバージョン2.1.0として記事公開の前日(2026年8月29日)に実装されたばかりで、本記事で確認できた本文付きレビュー4件はいずれもそれ以前の投稿とみられ、AI解析そのものについての評価はまだ確認できていません。

まとめ

将棋ログは、将棋を指すためのアプリではなく、指し終えた対局の「棋譜」を記録・整理・学習するための専用アプリです。棋譜の作成やKIF形式の入出力、暗記モードといった基本機能は無料で使え、将棋AIによる解析やフォルダ管理はプレミアムプラン(月額¥500・年額¥4,500)で解放されます。2024年10月のリリースから10か月足らずでほぼ毎月ペースの更新が続き、直近ではAI解析機能そのものが記事公開の前日に追加されるなど、開発の勢いは同ジャンルの競合と比べても際立っています。その反面、本文付きレビューはまだ4件しか確認できず、特に目玉であるAI解析への評価はこれから蓄積されていく段階です。まず無料機能で棋譜の記録・閲覧を試し、AI解析を使い続けたくなった段階で課金を検討するのが安全な使い方といえるでしょう。

本サイトでは他にも、大手メディアが扱わない個人・少人数開発の競技記録アプリを取り上げています。同じく競技結果の記録に特化したKaruta Log(競技かるたの試合記録)のレビューや、開発者自身が競技経験を持ち月額課金モデルを採用するBJJCraft(柔術の練習記録)のレビューもあわせてどうぞ。


本記事の数値データはすべて2026年8月30日にApp Store公開データ、iTunes Search/Lookup API、およびWebFetchによるApp Store公式ページの確認から取得したものです。iTunes RSS(customerreviews)が本記事作成時点で応答0件を返す状態だったため、本文付きレビューはApp Store公式ページに表示されていた4件を分析対象としています。評価件数162件に対してサンプルが極めて少数である点を踏まえ、断定的な結論は避け、確認できた範囲での傾向として記載しています。レビューポリシーは運営者情報、広告の取り扱いはPR表記ポリシーをご覧ください。